FIREを目指して資産形成を目指すためには、資産を「少しでも安く仕入れること」が大切です。
しかし、本業を持つ人間は、デイトレーダーのように相場に張り付くわけにはいきません。
そこで、誰でも簡単に、投資信託や暗号資産などの資産を、比較的安く購入できる工夫があります。
それが「ドルコスト平均法」です。
ドルコスト平均法は、FIREを目指す一般人にとって非常に有益です。
しかし、いくつかの注意点があります。正しく理解し、効率的な資産運用を行いましょう。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、投資信託・ETFや暗号資産のような「価格が変動する金融商品」を、常に一定の金額で、かつ時間を分散して、定期的に買い続ける手法です。
分かりやすくいうと、一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付ける投資方法になります。例えば、「毎月〇万円この商品を積み立てる」というような投資方法が、「ドルコスト平均法」にあたります。
名前に「ドル」とついていますが、円などどの通貨で積み立てても「ドルコスト平均法」と呼ばれます。
投資期間が長いほどメリットがある
ドルコスト平均法は、投資期間が長ければ長いほどメリットが活かされる投資手法です。
FIREを目指すのであれば、10年、20年といった長期投資が必要になるでしょうから、ドルコスト平均法は非常に有効です。
逆に、短期間で大きな収益を狙うには不向きな投資方法ですで注意が必要です。
ドルコスト平均法が初心者向きである理由
ドルコスト平均法は、難しいことは何もありません。
相場を予測する能力なども、あまり必要もありません。
機械的に、毎月一定金額を積み立てるだけでOKなのです。
そのため、初心者でも簡単に開始することができます。
筆者が、相場の見方すらわからない初心者だった時も、この方法で投資の世界に足を踏み入れました。何も考えずに簡単に実践することができるので、会社員など、安定した本業を持つ方に最適な手法だと思います。
ドルコスト平均法のポイント
ドルコスト平均法のポイントは、「口数」ではなく「拠出金額」を一定に保ち続けることにあります。ドルコスト平均法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなるため、平均取得価格を低く抑えることができるのです。
もちろん、最安値の時に一括投資することができれば、取得価格はより低くなるのですが、そのようなことは百戦錬磨のプロでもできません。将来の相場は、誰にもわからないからです。
ドルコスト平均法の注意点3点
ドルコスト平均法は、初心者向けの簡単な投資方法なのですが、事前に理解しておくべき注意点が3点あります。
手数料が積みあがることがある
ドルコスト平均法では、1ヵ月ごとなど、定期的な買い付けを長期間にわたって行います。
そのため、一括での売買に比べると、取引の回数が多くなります。
ここが、注意しなければならないポイントです。
毎回の購入金額は大きくなくても、売買のたびに掛かる手数料が収益を圧迫してしまう可能性があります。
そのため、ドルコスト平均法で買い付ける対象商品や証券会社などを選ぶ際には、手数料体系に注意する必要があります。
リターンも抑えられてしまう
ドル・コスト平均法は、購入時期を分散することで、平均取得単価を安定させて、価格変動のリスクを抑えるための投資方法です。
ただしリスクを抑えている分、リターンも抑えられる傾向があります。
一度にまとめて買い付ける場合、たまたま買い付けたタイミングが底値だった場合は、大きなリターンを得ることができます。
ドルコスト平均法では、「たまたま底値」ということがあり得ず、取得コストは平均化されます。
決して悪いことではないのですが、ローリスクローリターンで着実な投資方法だということを理解したうえで投資しましょう。
下落トレンドの相場では含み損が拡大し続ける
相場が長期間下落し続ける場合は、ドル・コスト平均法を使ったとしても、含み損が発生します。
元本割れリスクが存在することは理解したうえで、投資しましょう。
下落した後、相場が元に戻れば、収支はプラスになります。
ドルコスト平均法による買い付けは、「長期で見れば値上がりする」と思える金融商品を選んで行うことが大切です。
なお、筆者が考える「長期で見れば値上がりする資産」は、米国株と暗号資産です。
まとめ
ドルコスト平均法は、初心者向けの投資方法です。
そして、成長し続けるマーケットに対して、少しでも長い期間をかけて投資する手法です。
そのため、早く開始した方が有利になる投資手法なのです。
ドルコスト平均法による投資をまだ開始していないFIRE初心者の方は、少しでも早く開始することをおすすめします。